6月定例議会

6月議会が本日開会いたしました。

私にとっては、質問者として参加できる1年ぶりの議会となります。質問順番は自民党会派内1番目、全質問議員の中では2番目となる6月15日の11時からとなります。

15日、議会初日のトップバッターは、富山自民の舎川幹事長です。同期ホープの舎川氏の60分1問1答質問の直後で、一部質問もかぶり気味のところもありますから、その答弁もしっかり聞いておきたいと思います。

質問は、小中学校の再編から考える都市計画と農政について です。

この市街化調整区域の問題は、何度も取り上げていますが、いよいよ土俵際まできてしまったと感じています。

さて、私の質問は副議長をしていた1年間のブランクがあります。

今まで、質問するたびに、郵送と配布を多くの皆様の協力で行ってきました。今回質問にあたり、このブランクで1つづつ歳をとり、そして私の議員活動との接点も薄れていましたから、変わらずご協力いただけるものか心配でしたが、皆様に快諾と励ましの言葉をいただきました。

本当に感謝です。

富山国際大学で講義

議会の役割、議員が地域社会に果たす役割についてをテーマに、会派有志で富山国際大学で講義をさせていただきました。

まずは、執行機関と議決機関についての講義をさせていただきました。ちょうど今日が議会の開会日であったことから、6月定例会の説明や、私自身が15日に行う質問の主旨、そしてそれに応える当局が質問通告に対し、回答を準備する仕組みなどを解説し、後半は全員参加のワークショップ形式で、それぞれが考える政治課題をテーマにアピールポイントをまとめ演説を行い、投票する模擬選挙などを実施しました。

富山国際大学のある富山市東黒牧はとても環境の良いところでびっくりしましたが、交通の便の悪いのが玉にきずです。大学の先生からは交通手段の充実に関する要望も受けました。

私たちの会派では、主権者教育の一環として、また、開かれた議会を目指すことを自分たちなりで検討した結果、学生インターンの受け入れを計画しており、今日の講義は学生との貴重な接点だったと思っています。

線引き都市計画を廃止した唯一の香川県視察

 今から77年前、日本は力強い戦後復興の一環で、多くの若者が一斉に結婚し子どもを産むこととなりました。

 そこで生まれた世代がいわゆる団塊の世代です。官僚作家であった堺屋太一の小説のタイトルであり、彼の造語です。私はこの団塊の世代を何度か読み返しましたが、この団塊の世代が日本の今を創ってきたといっても過言ではないと思っています。例えばタイトルに書いた線引き都市計画もです。

 線引き都市計画の法律は昭和43年に施行されました。団塊の世代が成人したからです。そして富山県では昭和46年に導入されています。ここで富山県の県都である富山市の都市デザインが決定され、大枠が見直されることなく50年経過しました。団塊の世代が後期高齢者入りしようとしている今になってもです。

 富山県は既に人口減少期に入っています。富山市もです。にもかかわらず、今となってはあり得ない乱開発を規制するための線引きがされたままの為、市街化調整区域に指定されたエリアは早いペースで人口減少が継続しています。

 その影響がいよいよ、小学校の統廃合にまで及んでいるのです。富山における都市計画は、富山市南部の田園地域を都市化し、北側と東側(水橋)西側(呉羽町を除く呉羽)を農地として固定化してきましたから、それらのエリアは、大幅に小学校がなくなる瀬戸際です。

 私はこの線引き問題を議員になってから一貫して主張してきました。それは自民党議員のタブーでも何でもありません。議員となったならば言うべきことだと思っています。残念ながら、過去に自民党が法制化したことにたてついてはならないという者もいれば、実はこのことを殆ど理解できていない者も多くいます。

 線引き問題については国土交通省も一定の理解をしており、線引き制度は、平成12年、各行政の選択制となりました。しかしながら、廃止の選択をしたのは、香川県のみです。その香川県と高松市に行政視察を行ってきました。

 それらを受けて、6月議会は質問に立ちたいと思っています。

活動するエリアは違いますが、お互いの主張を理解し尊重する会派メンバーです

通学区域審議会開催状況について

昨日の議会の際、一部の議員が、学校統廃合に関する各議員から提出された意見や、パブリックコメントを所持しており、どうしてなのかということが我が会派で話題に上りました。

そして、いまさらながら教育委員会から、それらの資料を入手しました。よく聞いてみると、ホームページに掲載しているとのことですが、私はパブリックコメントのページを何度も確認していたので、そんなはずはないと、他の議員ともよくよく探してみると、通学区域審議会のページにあるではないですか。

私の意見はこのPDFファイルの通りですが、市民の方のパブリックコメントや、資料等、この下のリンクページから見ることができます。

北部、呉羽、和合についての議論も同じくこのページの第4回にて議論されています。

https://www.city.toyama.toyama.jp/kyoikuiinkai/gakkousaihen/toyamasituugakukuikisingikai_3.html

市政報告会 八ケ山

八ケ山町内の皆様を対象に市政報告会を開催しました。今日は市議会の一般質問において念入りに準備した泉議員の姿を目の当たりにして、その余韻からら力みすぎて少し空回りをしてしまいました。

八ケ山といえば、富山でも指折りの野菜農家の集落です。しかし、その半分が最近は耕作放棄されています。本日の参加者から、富山市はそんな現状を知らないのだろうかと、素朴な質問をされました。

確かに当局どころか議員もほとんど知らないでしょう。高収益作物がこれからの救世主のようなことを言われますが、苦労の大きさは米作の比ではありません。

今日の一般質問における農林部の答弁において、今後の農業の生き残る道として、①大規模に集約②高収益作物③6次産業化の3つのキーワードが述べられました。

今年は米の生産原価を割り込むことを富山市も認めています。大規模化は大規模赤字に直結しており、大規模化のデメリットが皮肉なことに露呈しています。高収益作物も高収益以上に労務がきつく、耕作放棄に繋がっています。そして代わる担い手がいません。6次産業化は、実際に富山市のモデルケースとなったエゴマにおいて、生産していては割に合わないので、輸入品に変わってしまうという、本末転倒な状況です。

このもどかしい状況を何とか改善しなければならないのです。児童数の減少から八ケ山の学区にある長岡小学校は再編統合の対象です。しかし、八ケ山は都市計画さえ変われば、良い方向に劇的に変わる地域です。

都市計画は政策です。改善に向けて努力しなければならないと再認識しました。