season2 第2話 統一教会及び関係団体と一切の関係を断つ決議
私の会派自民党がまだ一つの大会派であったころ、ある女性を講師として招き勉強会を行ったのですが、家庭教育支援条例の制定を強く促す内容であるものの、その理由に全く説得力がなく、ものすごく違和感を感じたことがありました。理由はないけど器を作れ!としか感じられない内容だったからです。
その違和感から私はその女性講師をネット検索したところ、戦慄の事実に当たりました。統一教会の関連団体の幹部だったのです。当時の会長は良識のある方だったので、市民に悪影響を与える条例の制定にはしっかりブレーキをかけてくれるだろうという安心感があったものの前期をもって引退されてしまいます。私は家庭教育支援条例の制定だけはなんとしても阻止しなければならないと考えました。家庭教育の場は、世界共通、悩みや心配ごとの宝庫です。市民がその弱みに付け込まれるようなことだけは避けなければならないからです。
私は会派分裂の際、新人議員3名に統一教会が富山市議会の自民党に深く入り込んでしまっており、大きな問題に発展するかもしれない。ともに戦って欲しいと、この事実を伝えたところ、それぞれが大変驚くとともに、強く共感してくれました。良識を疑う議員が増える中、この当たり前の感覚を持つ議員の結束が固まったのは言うまでもありません。
その後令和4年7月に、安部元首相が凶弾に倒れ、多くの問題が表面化しました。テレビでは同情に堪えない被害を訴える方々の映像が次から次へと流れてきます。
私は令和4年9月議会で、市長に対し、統一教会との今後の関係について問い、藤井市長は関係を断つ決意を述べてくれました。
市長の決意とともに議会の決意を明確にするため、会派として決議を提案し、いろいろ悶着はあったものの、全会一致で採択されました。この決議はその後信者の訴えにより裁判にかけられますが、その訴えは富山地裁では棄却され、現在高裁で審理されています。
国は、教団に対する解散命令を東京地方裁判所に請求し、現在審理が行われていています。さすがに解散は認められないのかもしれませんが、仮にそうでも、これはいいか悪いかの判断ではなく、国が宗教を解散させても良いかどうかの観点に過ぎないと思っています。