農地に対する矛盾する行政の考え

それぞれ別の市民の方から、農地に対する異なる観点からの困りごとの相談を受け、行政に対するモヤモヤと、行政の権力、議員の役割について考えさらられています。

一つは、農地の開発についてです。市街化調整区域の農地において、クリニックを建てたいといった相談に対し、農政企画課の農振除外、農業委員会からの農地転用、建築指導課からの都市計画法をそれぞれクリアしなければなりません。

農振除外はざっくりと6つの条件をクリアする必要がありますが、そこに立地する適切な理由の証明は行政の主観が大きく反映します。申請する市民にとっては、判事の判決にも等しいものであり、受け入れざるを得ないことから、理由は明確にしなければなりません。

この理由が、担当官の個人的な考えが色濃いとたまったものではありません。それはおかしいだろうと指摘しても、考えの違いであることから、平行線です。それでも、おかしいと言えるのは、行政をチェックすることが仕事として与えられている議員だからこそできるものであり、その責任は重大です。

調整区域の農地は原則、開発してはならないという基本中の基本を盾に取られると、3種農地で、更には耕作が全くなされていない場合でも、そこにクリニックを建てたいという事情や背景が、その原則を覆えす理由にならないと主張されると、返す言葉が見当たらなくなってしまいます。

そんな中、別の市民の方から、耕作していない農地について、雑種地とみなし、固定資産税額を何の連絡もなく上げてきた、なんとかして欲しいという相談です。資産税課に確認すると、農地の定義は、耕作の有無であり、現況何も耕作されていないのだから、その登記にかかわらず、雑種地とみなすのだと、一歩も引きません。

その土地を雑種地とするには、農振除外と農地転用が必要となるが、資産税課は農政企画課や農業委員会に確認したのかと聞いても、自分たちの目で見た事実で足りると言うのです。

農振地区の農地は、そう簡単に転用することはできません。だから、クリニックを建てるのにも苦労しているのに、資産税課は容易く転用を見なしで、処理を進めています。

しかし、どちらも同じ市役所の行政です。相反する主張を都合よくつまむ。

これはいくらなんでもおかしいんじゃないか。それを主張する役割を与えられている私は、関わる4つの部署のトップと市長にこの問題を問わねばならないと思っています。

 

静岡県川勝知事の失言について

静岡県知事が失言をしたというニュース。そして、6月議会をもって知事を辞めると言ったとのこと。

知事を辞めることについては、この失言の責任をとってという意味ではなく、そう思いながら一連の発言をしたようです。

速報記事を読んだら、そんな経緯かと思ったのですが、どうやら発言を問題視した記者会見の場で辞任発言をしたようで、そうであれば、過去にも自分の発言について朝令暮改の実績がありますから、これもどうなるかはわかりません。

私は以前から、この知事のことを決してよくは知らないのですが、リニアに反対し続けるので嫌な知事だと思っていました。

さて、その発言は県庁の新入職員に対し、

『野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」

と話したということですが、許せない発言ではあるものの、世の中はこの発言を批判できるのでしょうか。

実際、野菜を作ったり、牛の世話をしたり、ここでは触れられていないかもしれませんが、米を作ったりする従事者に対して、見合う報酬が取れないことを知りながら放置しているではないかと思うのです。

世の中、ダンマリ川勝、気づかぬ川勝ばかりではないでしょうか。

令和6年3月議会

2月28日から、富山市議会3月定例会が開会しました。

本議会では、藤井市長の提案理由説明が任期最長の長文で、藤井色を反映した議案上程であったと思います。

さて、12月定例会の議会傍聴ダイジェストで、3月は会派代表質問を行う旨をお伝えした通り、持ち時間25分の会派代表質問を行います。会派の仲間からは、好きなようにしてよいと言ってもらったので、ある程度自由に構成しましたが、この代表質問の持ち時間は質問時間のみの上限であり、質問数の制限や答弁時間を気にする必要はありません。

その為、過去を見ると、ただただ質問を連打する傾向があり、それをここで聞く必要あるのかないのかも含め、当局の施策発表会、我慢大会の様相があります。

そんな質問にだけはしないでくれというのが、会派の仲間からのただ一つの要望です。私の前には、最大会派富山市議会自民党の代表質問60分があり、答弁時間を含むと過去2年間はそれぞれ4時間を要しています。

他会派のことはさておき、一般企業の方などが質問を見たときに、こんな不効率な問いかけがあるか!なんだこれは!と言われないよう、内容発表のインタビューではなく、しっかり考えを引き出すよう構成したつもりです。

尚、会派代表質問を行うので一般質問はできませんということだったのですが、最後に時間が空いたため、急遽30分の一般質問させていただきます。

さすがに議会傍聴ダイジェストの配布は、物理的にもできないので、また改めてこのブログにてご報告します。

今後の農業展望、地域計画の違和感

持続可能な農業を目指す一環として、今後の農地を誰が担うかを決めていく地域計画についての説明会があり参加しました。参加した農家の皆さんはある意味、狐につままれたような感覚になったのではないかと思います。

背景に書いてある通り、法律で決定したこと。地域計画に移行しないと国の支援が受けられないことが分かりますが、目的は何か?何をどうするために誰が何をするのかが分かりにくく、違和感があります。

話を置き換えると、例えば、街なかの商店街のテナントがボロボロと出ていき、また、商売をやめようと思う人も増えてきて、空き店舗ばかりになってくるから、その建物の所有者をさておき、現在商売をしている人と、町内会を集めて何か計画して下さいというのと何ら変わりがありません。

時代が違えば、百姓一揆がおきてもおかしくないくらい、農家にとって屈辱的な話です。

江西さん、もっと頑張ってくれやと叱咤を受けましたが、仲間が少ないのが現状です。

同じように感じてくれる、自民党の仲間を増やしていかねばなりません。

政治資金不正疑惑のそもそもの動機について

清和政策研究会の政治資金処理が問題となっています。

私にとって最も身近な、野上さんや田畑さんは清和研所属であるため、今は苦悩していることも多いと思います。

さて、国会議員には金がかかる、それは地元の市会議員や県会議員に金をたかられたり、配ったりする必要があるからだと、まことしやかに話す評論家や、それもどきの人がいます。

知らないことに口は挟めませんが、この地方議員に金を配らなければならないという話は、富山については、ないでしょう。というか、自分の知る限りでは全くないです。

別に2人がケチだとか気が利かないというのではなく、その必要性もなければ、そんな土壌も雰囲気もありません。

ここで、わざわざ書く必要もないのですが、年末にネットで政治ジャンルのラジオなんかを聞いていると、そんなことを話す馬鹿なコメンテーターがいるので、年内の大掃除の一環として、ゴミのような情報にはたきをかけておきます。