第11話「放課後等デイサービスの拡充」

就学している障がいを持った子どものために、生活能力向上のために必要な訓練や、社会との交流促進、その他必要な支援を行う「放課後等デイサービス」という福祉サービスがあります。昨今の少子化の流れに伴って、富山市の児童数も減少してきていますが、富山市の小中学校の特別支援学級とその児童数は増加してきています。そのため、その子どもたちを受け入れる「放課後等デイサービス」の施設数が足りず、保護者の方から何とかならないものかという声を聞くことが多くなりました。

そして、サービスを受給するためには受給者証が必要となり、これは1年ごとに更新されるのですが、更新日を過ぎても、受給者証の更新が完了しないという事態が発生していました。事業者が、行政に費用請求するまでの間に受給者証の発行さえできれば、行政と事業者の間の清算に支障がないから問題はないとのことですが、この発想は、受給者の気持ちを無視した横柄なものだと思います。受給資格があるかどうかを判定するために更新手続きをする以上、更新日までに新たな受給者証が手元になければ、受給者は不安で仕方ないはずです。また、更新手続きの際に、子どもを連れて窓口に行かねばならず、例えば多動性がある子だと、保護者の苦労はとても大きいのです。

このことについて、当局にその意義を確認したところ、「子どもの確認のため」という回答がありましたが、特段専門的な知識を持たない一般職員が担当することもあるはずで、それが正当な理由になるのかと私は疑念を抱きました。私は、これらの問題について令和2年3月議会において質問を行い、窓口対応については、ある程度柔軟な対応を示唆する発言を市長より頂きました。また今年度は、それらの事業所数、予算ともに以前の伸び率を上回る伸び方を見せています。